Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
大道 博行; 山口 直洋*; 緑川 克美*; 河内 哲哉; 森林 健悟
レーザーハンドブック第2版, p.325 - 335, 2005/04
原子の束縛準位間の反転分布に基づくX線レーザーには、いくつかの手法があるが、そのうち、過渡電子衝突励起,再結合,内殻電離法に関して紹介を行った。小型短パルスレーザーを励起源とした過渡電子衝突励起法では、ニッケル様錫イオン(12.0nm)などで利得係数3035cmが得られており、利用研究が始まっている。例えば、強誘電体結晶のキュリー点近傍の相転位を軟X線レーザーで観測された。この方法により温度変化によるドメイン構造変化が明らかとなった。内殻電離法は、短波長X線レーザーに適した方法である。しかしながら、励起源として極めて高輝度のX線源が必要となるため、紫外線領域でしか発振していない。高輝度X線源の研究は理論,実験両面で盛んに行われており、それにともなって、このX線レーザーのモデル開発を進めている。例えば、10W/cmの強度のレーザーのプラズマ照射により、10W/cmの輝度のラーマX線の発生を見積もり、このラーマX線のマグネシウム蒸気(密度10cm)への照射により利得係数10cm,波長25nmのX線レーザー発振を予測した。
加道 雅孝; 河内 哲哉; 田中 桃子; 長谷川 登; 高橋 謙次郎; 難波 慎一; 助川 鋼太*; 佐々木 明; Lu, P.; Tang, H.; et al.
Soft X-Ray Lasers and Applications IV (Proceedings of SPIE Vol.4505), p.54 - 61, 2001/12
被引用回数:4 パーセンタイル:79.44(Optics)1999年木津地区に移転後、X線レーザーの発振実験を行ってきた。ナノ秒の前駆パルスとピコ秒の加熱パルスを用いる過渡励起方式により波長32.4nmのネオン様チタン,波長13.9nmのニッケル様銀,波長11.9nmのニッケル様スズX線レーザーの発振に成功した。ニッケル様銀で23cmの利得係数、ニッケル様スズで14cmの利得係数が得られた。前駆パルスとしてピコ秒の超短パルスを用いることにより、従来より大きな利得係数を得ることに成功した。媒質中を伝搬するX線レーザーの空間プロファイルの計測を行った。その結果、10m程度の小さな領域において非常に高い利得が発生していることがわかった。新しい方式のX線レーザー発振の手法として、荷電交換を用いた再結合方式等の研究を行った。これらの研究の詳細について報告する。
田中 桃子; 河内 哲哉; 加道 雅孝; 長谷川 登; 助川 鋼太*; 長島 章; 加藤 義章; 竹中 久貴*
Journal de Physique, IV, 11(Pr.2), p.55 - 57, 2001/07
X線レーザー研究グループではX線顕微鏡や微細加工に利用できる小型X線レーザーの研究を行っている。これらの利用を行うには、X線レーザーの強度や利得の分布の情報が不可欠である。当グループでは、プリパルスの発生機構を備えたピコ秒CPAガラスレーザーを用いて、ネオン様チタン、ニッケル様銀、ニッケル様スズなどのX線レーザー発振に成功した。本会議では、ニッケル様銀(13.9nm)を中心として、X線レーザー光のキャラクタリゼーションを行った結果を報告する。X線レーザー光の強度分布の観察には多層膜ミラーを用いた10倍の結像光学系を使用した。